阿字雄の滝
萩市大井の本郷地区にある柱状節理の阿字雄の滝。
三明戸湧水とともに平成の名水百選に選定されています。
阿字雄の滝へは車の進入ができないので、本郷公会堂駐車場に停めて歩いて行くことになるね。本郷公会堂から
三明戸湧水までは400mなので阿字雄の滝とセットで見ておくといいだろう。
阿字雄の滝は歩いていれば普通に見えてくるのかなと思っていたら、
まさかの坂道歩きだった(笑)。ここは夏の旅は控えた方がいいかもしれない。
坂を結構上るだけあって、眺めはいい。
坂を上りきると一軒の民家があり、その横に大きなハクモクレンの木があった。阿字雄のハクモクレンと呼ばれているらしい。
2018年に萩市の保存樹木に指定されている。
元々この地は弘誓寺があり、明治4年に廃寺となっている。
幕末に「七卿の都落」の一人、澤宣(さわのぶ)嘉卿が身を置いたところ。ハクモクレンはそれ以前のも のと伝えられる。幹周1.95m、満開の姿は見事で、沖合いの大島の農作業の目安であったとのこと。
では、阿字雄の滝を見に行くとしますか。石段入口には平成の名水百選と記されている。だけど、飲用には適していないということなので気をつけよう。
阿字雄の滝までは約100m。
石仏も点在していて、なかなかの雰囲気だ。だけど、雨が降った後ははちょっと遠慮したい場所かな。見ての通り、足元が少し危険だ。
阿字雄の滝に到着。柱状節理の崖を流れ落ちる見事な滝だけど、水量が少なかったのが残念だね。写真中央辺りに少しだけ流れ落ちている。
駐車場から少し坂道を歩く必要があるけど、比較的到達しやすい滝の一つだと思う。新緑シーズンがおすすめかな。
写真左下の巨岩には和智東郊の漢詩が浮彫されている。日上林巒入画図
畳成素練掛崎嶇
請看石上題詩處
字々與流飛作珠
宝暦十三壬牛閏孟夏 東郊
案内板によれば、「日は林巒に上がって画図に入る 畳成す素練、崎嶇に掛かる
請う看よ石上題詩の處 字々流れと與に飛んで珠となる」らしい。難しい(笑)
滝のそばには観音堂がある。毎月17日の縁日には参拝者に対して湯茶の接待があるみたい。参拝者による滝周辺の清掃も一緒に行われているようだ。
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