本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪ 
鬼の岩は角島に伝わる鬼の岩伝説で、鬼が本土(高坪山)から投げた岩だと言われています。岩には鬼の手だと思われる跡がはっきり見ることができます。


 
鬼の岩がある堤防には鬼の岩伝説の説明がある。ちらっと後ろに見えているのが鬼の岩。
なかなか面白い伝説なので紹介しておこう。

鬼の岩伝説
むかし、むかし、島戸の高坪山に住んでいたたくさんの鬼たちは、度々里へ下りては家々からお酒をくすねるなどの悪さを重ね、村人はたいそう困っていた。
たまりかねた村人たちは、住吉の大神に相談すると、何かを考えられた大神はうなずかれ、鬼の大将を呼びだし賭けをすることにした。
「一晩のうちに、海士ヶ瀬(あまがせ)を埋め尽くしたら、何でも望みのものをやろう。じゃが、できなかったら山から追放するぞ」 「これはたやすい」と鬼たちは大変喜び、岩石を高坪山いっぱいに運び準備を整え、掛け声を出しながら、雨あられと手当たり次第に海士ヶ瀬に放り込んだ。
「これはたやすい」と鬼たちは大変喜び、岩石を高坪山いっぱいに運び準備を整え、掛け声を出しながら、雨あられと手当たり次第に海士ヶ瀬に放り込んだ。
 
鬼たちの勢いに見る見るうちに海が埋まり、半里(約2km)の海が夜明けには陸続きになりそうだった。村人たちは「こりゃ、大変」と、はらはらしながら、その様子を遠くから眺めていた。
始めからじっと見ておられた住吉の大神は、「なんと、鬼どもがこんなに頑張るとは」と、少し慌てられた様子だった。 しかし、そこは大神様、薄暗い大空に羽音を響かせ、夜明けを告げる一番鶏の鳴き声をまねた。
しかし、そこは大神様、薄暗い大空に羽音を響かせ、夜明けを告げる一番鶏の鳴き声をまねた。


 平和が戻った村人たちは弁財天様に感謝して、鬼の逃げた高坪山に祠をたてお祀りしました。
平和が戻った村人たちは弁財天様に感謝して、鬼の逃げた高坪山に祠をたてお祀りしました。
 
このとき、鬼の投げた大きな岩が角島大橋の途中にある鳩島で、干潮のとき歩いて渡れそうな海士ヶ瀬は、小さな岩をたくさん投げた所だと伝えられている。
また高坪山では、今でも鬼どもが酒盛りをした土器が出るといわれている。

 
岩には、鬼の手形がついているといわれている。確かにそんな感じを受ける形…。
鬼たちが勢いあまって、かなり遠くまで投げてしまったのだろう。岩はレストラン「しおかぜの里 角島」の裏辺りにある。 鬼の岩伝説は、岩の前の説明板と「つのしまの民話」とでは、内容に多少の違いがある。つのしまの民話をお土産屋で見つけたら、迷わず記念に買って帰ろう♪
鬼の岩伝説は、岩の前の説明板と「つのしまの民話」とでは、内容に多少の違いがある。つのしまの民話をお土産屋で見つけたら、迷わず記念に買って帰ろう♪
 6年ぶりに鬼の岩伝説を楽しんだ後は、のんびり海を眺めて角島の旅の締めくくりとした。
6年ぶりに鬼の岩伝説を楽しんだ後は、のんびり海を眺めて角島の旅の締めくくりとした。
 INDEX
INDEX
鬼の岩
旅をした日
2005年10月12日
2011年07月16日
2013年07月09日
2019年05月09日
………………………………………駐車場
無し(路肩スペースは有り)
しおかぜの里角島に停めよう
(約180台・無料)
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
しおかぜコバルトブルービーチ
………………………………………最終更新日
2025/05/05
内容追記