本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪
千林尼の石畳道は、江戸時代には宇部と楠町(現宇部市)を結ぶ主要道路でした。しかし、山間の細道で難所が多く、雨が降ると道はぬかるみ、通行人は困り果てていました。そこで慶応年間(1865~68)に千林尼が浄財をつのって、平たい石を道の中央にしきつめる舗装をしました。それは、ぬかるみの緩和や路面土の流出を防ぐというものでした。その偉業にちなんで「千林尼の石畳道」と呼ばれるようになり、千林尼の現存する唯一の史跡となっています。
千林尼は文化6年(1809)に、現在の宇部市西岐波の大沢に生まれ、のち縁あって仏門に入ります。明治2年(1869)5月、60歳で他界するまで、一生を托鉢して浄財を集め、宇部市、旧楠町、山陽町(現山陽小野田市)と近郷の各地で、数多くの土木公益事業(道の整備、架橋)に献身しました。
千林尼の石畳道は3つ残り、そのうちの一つが千林尼棚井山田石畳道だ。棚井・山田の両側からアクセスできるけど、棚井の方からだと、第1石畳から第5石畳と順に歩くことができる。
棚井側入口すぐ近くにある、第1石畳。長さ23.52m、幅0.41m~0.89m。第2石畳長さは約8m、幅1.1m。
状態はあまり良くなく、季節によっては落ち葉で隠れてしまうかも。醴泉(れいせん)
甘酒のようなおいしい清らかな水で、これを飲めば持病が治るといわれている醴泉。昔から清冽な水がこんこんと湧き出て絶えたことがなく、この峠道を上下する人々は、必ずこの水でのどを潤したといわれている。
道祖神は、別名「さいのかみ」とも呼ばれ、道路の悪魔を防いで、道ゆく人を災難から守る神。昔ここを通る人は供物をしていたが、供物がない時には道端の小石でも供えていたとのこと。
この道祖神は宇部市でも稀に見る大きさなのだそうだ。第5石畳
長さは94.95m、幅は約1.2m~1.45m。
千林尼の棚井山田石畳道
旅をした日
2006年10月16日
………………………………………駐車場
無し
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
浄明寺の盆ちょうちん
………………………………………最終更新日
2023/01/24
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