本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪
名勝・天然記念物に指定されている、北長門海岸国定公園の景勝地・須佐ホルンフェルス。須佐ホルンフェルスは、砂岩や頁岩(けつがん)の層が長い年月をかけて海食され、熱作用によって変化し誕生したものです。高さは約15mで、黒と灰色のしま模様。
日本海の荒波を受けながらの景観は、まさに自然の芸術です。
砂岩と頁岩のしま模様が美しい須佐ホルンフェルス。
観光パンフレットの「須佐お宝読本」によると、ホルンフェルスとは、地中の熱や圧力によって変化した岩の一種のこと。海底に降り積もった砂や泥が、長い年月をかけて岩(砂岩や頁岩)になり、それらがマグマの力で違う岩に生まれ変わったものなのだそうだ。ホルンフェルス(hornfels)はドイツ語で「角の岩」という意味。
てとても硬く、割るとガラスのように角張って割れることからこのような名前が付けられている。実はこのホルンフェルス断層周辺に、ある動物が隠れている。ウキー!! そう、サルがいる(笑)
白くへこんでいる部分は、泥や砂が地中の圧力に耐えられずにつぶれた跡。その跡がサルの顔に見えるというわけだ。しま模様のホルンフェルスの上からは美しい日本海と、断層を見ることができる。地層が長い年月をかけて海に押し出され、まるで刃物で切ったように割れていた。
近くで見ることができるけど、くれぐれも落下しないように…。岬の先っぽの方に、岩が黒っぽく変化した部分が見える。ここが一番熱変成の度合いが高く、純粋なホルンフェルスなのだそうだ。
以前、岩を割ったときには「パリン」と割れるなど、典型的なホルンフェルスの特徴を示したとか。今は行くことはできないんだけどね。須佐ホルンフェルスを旅したら、須佐特産の古代米「赤米」を使った「赤米アイス」を食べてみよう。
つわぶきの館で買えるんだけど、夏はホルンフェルスにたどり着くまでには完全に溶けてしまうな…。赤米アイスだけでなく、イカ墨アイスも新たに販売されていた。3%イカ墨が入った須佐限定のアイスで、見ての通りアイスはイカ墨のように真っ黒。3%だと味にイカ墨は感じないけど、甘さはかなりのもの。
イカ墨アイスを食べた後に赤米アイスを食べると、赤米アイスが甘く感じられない。駐車場のつわぶきの館から、ホルンフェルスまでの遊歩道。日本海を眺めながらのんびり歩こう。
夏にアイスを買って食べながら歩くと、途中のベンチがある場所までが限界。最後は「飲む」感じになっている(笑)駐車場はつわぶきの館(無料)。ここでしか買えない赤米アイスは必ず食べておきたい。
他にも水産加工品やワサビ商品が揃う。トイレがきれいなのもうれしい。海野みこと
須佐の特産で真っ先に思い浮かぶのが、須佐男命いか(すさみこといか)。全国でも人気の高いケンサキイカの中でも、活きた状態のものだけが須佐男命いかと呼ばれる。地域ブランドとして「活き」にこだわるので、当然出荷も難しく、須佐ならではのブランドグルメになっている。
須佐ホルンフェルスは天候によっては近づけない場合がある。
近くでホルンフェルスと日本海を見るのは壮観だが、波の高さには十分気をつけよう。2005年11月7日、3m近くにもなる高波に襲われたんだよなあ。台風が通過した翌日に撮影したものなので、波が高いのがよく分かる。
異様な波の音に逸早く気づき、逃げたので助かったんだが…。もし気づくのが少しでも遅ければ、波にさらわれていたんではないだろうか。撮影直後に高波がやってきた。定期的にホルンフェルスへ旅をしたくなるんだけど、したくなるからといって気軽に旅ができる距離ではない。
久しぶりの旅は5年ぶりだったね。ここは7、8月に旅をすることが多いんだけど、6月でもやっぱり遊歩道を歩くのは暑いよね(笑)
水分補給は大事だ。やはり近づくと圧倒されるスケールがたまらない。
そう言えば、浅見光彦シリーズ「津和野殺人事件」でホルンフェルスが出てきましたな。「サスペンスと崖」と言えばというシーンで。さて、須佐ホルンフェルスはツワブキの名所としても知られる。2005年の旅で見てるとは思うんだけど、ぶっちゃけ当時はツワブキを知らなかったんでスルーしたと思われる。
あの時は若かった…。夏は海がきれいでおすすめできるんだけど暑いのがネック。その点10月下旬はそこまで暑くないし、つわぶきも楽しめるのでおすすめな季節だ。
ただ、つわぶきの撮影スポットかと言われると、少し微妙な感じはする。須佐ホルンフェルス
旅をした日
2005年07月28日
2005年11月07日
2010年08月19日
2011年07月27日
2014年07月30日
2019年06月05日
2021年10月27日
………………………………………つわぶきの館・営業時間
9:00~17:00(3月~10月)
9:30~16:30(11月~2月)
………………………………………定休日
毎週木曜日
(10月~3月の期間)
………………………………………駐車場
無料(30台)
………………………………………日本百選
日本の地質百選(2005年)
21世紀に残す
日本の風景遺産100選(2000年)
島根・山口の観光地・
恋風景20選(2000年)
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
高山展望台
ふれあいステーション須佐イルミ
………………………………………最終更新日
2022/09/24
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