本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪
其中庵は、自由律俳人・種田山頭火が昭和7年9月から昭和13年10月まで暮らした庵で、現在の庵は平成4年3月に当時の庵を復元したもので、周辺は公園として整備されています。
春には梅、オゴオリザクラが見頃を迎え、裏の広場ではソメイヨシノが満開を迎えます。
句作の旅をしながら4度の庵を結んだ種田山頭火。2度目に結んだのが山口市小郡にある其中庵。現在の建物は平成4年に復元したもの。
最も充実した文学生活を過ごした庵だったが、老朽化に絶えず、山口市の湯田温泉街に居を移している其中庵は無料開放されていて、中に入れる。スタンプや投句箱があるので、休憩がてらに句を考えてみてはいかがかな? 自分は才能が無いので何も思い浮かばない(笑)
尚、投句作品のいくつかは「山口市小郡文化資料館」サイトで紹介されている。鴨居に掛けられた山頭火の師・萩原井泉水作の額、「其中一人」が掛けられている。其中庵の名の由来でもある。
「其中一人」は山頭火が好んだ言葉の一節で、法華経の中の『普門品(ふもんぼん)』にある 「其中一人作是証言(ごちゅういちにんさくぜしょうげん)という語から取られている。其中一人作是証言
災難に遭った時、又は、苦痛に苛まれた時に、其の中の一人が「南無観世音菩薩」と唱えると、観世音菩薩は直ちに救いの手を差し伸べて、皆を救われ、悩みから解き放たれるという意味。
其中庵のほとりの井戸は、雨乞山からの水脈にあり、深くはないが清い水が常に湧いていた。
山頭火は、庵を構える場所の条件の一つに、水の良いところををあげていたが其中庵の周辺の水は、遠方から茶席用にくみにくるほど味のよい水だったたという。寝牛の碑
この句碑は山頭火没後10年にあたる昭和25年、当時の友人等によって其中庵跡に建てられたもの。
さて、其中庵ではオゴオリザクラも楽しめる。
2016年は天候に恵まれず残念な桜めぐり旅となったがオゴオリザクラは満開で良かった良かった。いや、やっぱり青空じゃないので残念か(笑)こちらが原木となる泉福寺のオゴオリザクラ。山口市指定天然記念物でもあった(現在は解除)。
樹齢は100年以上で幹が折れるなどの老朽化が進んでいたが2015年の台風で完全に倒れてしまった。その後、原木からひこばえで育った樹高4mの木で2017年に開花するも、同年6月に有毒なキノコ菌の影響で枯死が確認された。裏の公園では、ソメイヨシノも満開を迎えている。う〜ん、やっぱり青空がよかったなあ…。
もうちょっとのんびりしてたかったけど、雨が降りそうだったので次の名所(小鯖八幡宮)に向かうことに。結局そこで降り出しちゃった。其中庵
旅をした日
2013年10月27日
2015年03月08日(梅)
2016年04月03日(桜)
………………………………………営業時間
10月~4月 9:00~10:00
5月~9月 9:00~18:00
………………………………………料金
無料
………………………………………定休日
無休
………………………………………駐車場
有り(無料)
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
泉福寺のオゴオリザクラ
………………………………………最終更新日
2021/03/21
内容一部変更