山口県の観光スポット、穴場スポット、グルメ&お土産情報を紹介しています。桜や紅葉、四季の花々等、目的別の旅もおすすめ。

本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪

山口県の風景(長門市)

大日比ナツミカン原樹

夏ミカンは長門市の大日比に発祥した柑橘で、橙、夏橙、夏柑などと呼ばれ、ほのかな芳香をもつ白い花は山口県花にもなっています。大日比が発祥地となった由来は、安永年間(1772〜1780)に、同地に西本チョウさんが海岸に流れ着いた果実から種を播いたと伝えられています(貰ったという説も)。その後、弘化4年(1847)の家屋改装の際、切り払った根元から再び芽を出して育成したものが原樹として指定されたということです。

現在も西本家の庭で黄金色の実をつけています。

大日比ナツミカン

西本家の庭で実をつける夏みかん。晩春から色着くが酸味が強すぎるので、酸味が減る初夏以降でないと味わえない。

ナツミカン原樹は、昭和2年4月8日、国の史跡及び天然記念物に指定されている。
大日比ナツミカン夏みかんといえば萩市で多く見かけるけど、これは明治時代の萩藩で、夏みかんの栽培が奨励されていたため。小幡高政(1817~1906)の職を失った武士への救済処置によるもので、現在萩市に残る夏みかんの木は当時植えられたもの。
大日比ナツミカンきれいな実をつけているけど、時季が3月なので、酸味が強い状態だ。う〜ん、写真見ながら酸味を想像すると口の中が……。
大日比ナツミカン夏みかん原樹の真向かいにある、小さな夏みかんの木。説明板の長門ナツミカン物語によると、この木も原樹と同じDNAを持っているんだとか。

というのも、当時の橋本県知事から「山口県萩柑きつ試験場」に、大日比ナツミカン原樹が弱っているので守っていほしいという電話があったそうで、依頼を受けた山口県萩柑きつ試験場の方によって、昭和56年に原樹の枝の一部を切り取り、 試験場内の一角に植えて大切に育ててきたそうだ。そして平成20年3月末、試験場閉鎖に伴い、生まれ故郷の長門大日比に帰ってきたということだ。

夏みかんで忘れてはならないのが、山口県のガードレール。
昭和38年の山口国体の際に、県花及び県特産でもある夏みかんの色に由来して、国道、県道のガードレールを塗り替えている。山口県に初めて訪れる人がびっくりするのは、まず最初にみかん色のガードレールではないだろうか。
INDEX

大日比ナツミカン原樹

旅をした日
2009年03月01日
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………………………………………最終更新日
2021/07/28
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