阿弥陀寺の紫陽花
防府市の阿弥陀寺は重源上人(ちょうげん しょうにん)が作った東大寺再建の7別所のひとつで、後白河法皇の安穏を祈願して文治3年(1187)に建立されました。
昭和63年(1988)に西のアジサイ寺を目指して植樹活動が始まり、現在では境内に80種・4,000株の紫陽花で彩られています。毎年6月には、あじさい祭りも開催。
山口県の紫陽花名所は阿弥陀寺と言われるほど、抜群の知名度を誇る東大寺別院阿弥陀寺。
入山料は無料だけど、あじさい祭り期間中(6/1~30) は大人200円かかる。中学生以下は無料。
仁王像を安置している仁王門。往古の門は永禄8年(1565)に破損したが、貞享2年(1685)に毛利就信が原型にならって再興した。市重要文化財に指定。
2013年から5年間、仁王門は保存修理と防災設備工事が行われている。
保存修理前の仁王門。2006年の旅の写真なんだけど、ホームページで紹介が2023年というのは自分でもどうかしてると思う(笑)
2022年にも旅をしているからセーフか。
当時はまだSNSがそこまで普及していないから、観光客の数も今と比べて少なかったよね。
阿弥陀寺には小川が流れているので、紫陽花が咲いていれば良い景観だ。
仁王門から本堂まではずっと石段が続く。途中の観音橋でちょっと休憩。足が悪い人はきついが、仁王門前から左に逸れる道を行けば若干遠回りになるが山門までは石段を回避できる。途中まで坂道だけど。
山門前左にはあじさい園がある。いかにもここがメインですよという雰囲気だけど、実際はそんなことはない。
あじさい園はそんなに広くはないけど、中心に東屋がある。紫陽花を眺めながらのんびりするにはいい場所だと思う。
東屋から紫陽花がたくさん眺められるが、撮影ポイントではないかな。
本尊阿弥陀如来立像、国庁寺本尊十一面観音立像など諸仏を安置する本堂。享保16年(1731)領主毛利広政が再興している。
本堂周辺でも紫陽花は楽しむことができる。
カメラ好きな人は本堂と一緒に紫陽花を撮りたいよね。
本堂前では会員によるアジサイ展示場もある。
本堂玄関にかわらけが設置している。1枚100円。素焼きのお皿に願い事を書いてみよう。
そして、厄除け・願掛けのスポットで、舞台の上から的を狙ってお皿を投げて下の方にすえられた輪(福輪)にくぐらせよう。
投げて厄を落して、輪に通れば願いが叶うかも。これがなかなか難しい。
重源上人建立の念仏堂には本尊阿弥陀如来坐像を安置。文明16年(1484)に焼失し、翌17年に大内政弘によって再興された。
重源上人(ちょうげん しょうにん)については、山口市徳地にある
重源の郷で紹介しているので見てほしい。
明治35年(1902)に再び焼失したが、直ちに再建されている。
重源上人の「浴場念仏」の教えによる心身浄化の場。月に一度、サウナのような石風呂体験ができるようだ。効能は神経痛や腰痛。
料金は薪代として300円、タオル、着替え、汚れてもいい服(綿製品が最適)、水分を用意とのこと。日時:は第1日曜の11:00~18:00。
さすがは西のアジサイ寺だけあって、全て見て回ろうと思うとぞれなりに時間はかかる。
その広大さゆえにそれなりに体力は要するかな。
山口県の紫陽花名所は多いんだけど、観光という面から見ればやはり阿弥陀寺がおすすめといったところか。
カメラマンはどうだろうなあ。紫陽花と仁王門が一緒に撮れるかどうかで評価は変わってきそう。記念撮影が一番多い場所だからね、観光客が多い。
写真に拘らず緑豊かな境内を歩きながら紫陽花を眺め、心を浄化する旅もいいんじゃないかな。
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