古熊神社の梅と桜
室町時代の応安6年(1373)に、長門・周防国の守護大名であった大内弘世(第24代当主)が、京都の北野天満宮に祭られていた菅原道真の分霊を山口に遷したことに始まる古熊神社。
創建当時は「北野天神」という名称でしたが、元和4年(1618)に長州藩主初代の毛利秀就により古熊の東山の麓にお祭りするよう命を受けて、現在の地に遷座されました。そして、明治6年(1873)に古熊神社と改められました。

古熊神社の創建当時は山口井筒屋辺りだったようだ。商店街近くには「天神通り」や「北野小路」という名が残されている。

古熊神社の主祭神は菅原道真で、配祀神は菅原福部童子(すがわらのふくべどうじ)。福部童子は菅原道真の23番目の子供。
福部童子は延喜2年(902)に山口で亡くなり、山口病院の裏手に福部童子墓所がある。
元和4年(1618)に、毛利秀就により古熊の東山の麓に祭るように命じたのは、神託があったからのようだ。
拝殿は後の時代に楼門に床を張って活用したもので、これを「楼拝造」というらしい。山口地方の神社に多く見られる特徴なんだとか。
参道にある大きな石鳥居は、元禄14年(1701)建立されたもの。神額には古熊神社の旧社名である「今天神」と記されていまる。
梅が見頃を迎えたら、一緒に撮ってみたいね。

境内に入ると左手に神牛。その先に見えるのは枝垂れ梅のようだ。

ちょっとタイミングが早かったね。満開まであともう少し。防府市の
防府天満宮の枝垂れ梅の満開に合わせるといいのかなあ。

角度的に拝殿と一緒に撮れたのは良かった。

なんだかイラスト等に使われそうな梅って感じ。

神牛と梅と旅相棒と。

梅の開花に合わせて古熊神社に旅をしてみてはいかがかな。近くの
龍福寺も梅が咲いているのでセットでの旅がおすすめ。

さて、古熊神社は駐車場から参道にかけて桜が咲いている。

境内に桜は少なく紅葉がメインだけど、参道はきれいなので春に参拝するのもいいね。数は少ないが梅も咲く。

境内から見る参道と山口市市街地。右奥には山口県庁も見えている。

古熊神社の本殿と拝殿は共に、国宝建造物指定と重要文化財指定になっている。

境内は見所が点在しているので、桜のシーズンに参拝してみてはいかがかな。
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