本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪
吉田松陰を祀る神社で、明治40年(1907)に松下村塾門下生の伊藤博文らにより建立されました。現在の社殿は昭和30年に完成。御神体として松陰愛用の赤間硯と父叔兄宛に書かれた書簡2品が祀られています。
松下村塾は松陰神社境内にあり、吉田松陰が主宰した私塾。入学には身分の制限がなく、下級武士や一般庶民の子弟が多く集まり、後の明治維新の立役者となる高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文ら多くの人材を育てました。2015年7月5日、松下村塾が世界遺産に登録されました。![]()
⇐最近は毎年購入している吉田松陰カレンダー。
吉田松陰
密航の罪により長州へ送り返された松陰は牢獄の野山獄に入牢する(野山獄跡⇒)
その後、出獄するまでの1年2ヶ月ほどのうちに勉学に励んだ松陰は600冊以上の書物を読破。囚人たちを相手に「孟子」を講義するが、囚人たちの生徒にもなって、彼らの得意分野の教えを受けた。
安政2(1855)年12月15日、出獄した松陰は実家の杉家に幽閉となるも、近隣の子弟に講義を続け松下村塾の主宰となる。
松下村塾の入学には身分の制限がなく、下級武士や一般庶民の子弟が多く集まり、後の明治維新の立役者となる高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文ら多くの人材を育てた。(※講義の様子は道の駅萩往還の松陰記念館のもの)安政5(1858)年、幕府の大老・井伊直弼が朝廷に無断で日米修好通商条約に調印したことにより松陰は激怒。幕政批判を開始していく。その中で老中の間部詮勝(まなべ あきかつ)の暗殺を計画をするが、藩はそれを容認せず再び野山獄に投ぜられた。
そして安政6(1859)年、尊王攘夷派を粛正する井伊直弼の独裁政治「安政の大獄」のさなか、江戸の伝馬町獄へ送られ、10月27日に処刑された。松陰は処刑一週間前の10月20日に父・叔父・兄らに宛てた書状の中で歌を詠んでいる。
「親思ふこころにまさる親こころ けふの音つれ何ときくらん」
自分が親を思う心より、親はそれ以上に自分のことを思ってくれている。
自分の死罪ををどんな思いで知るだろうか。
弟子に宛てた句、25日から26日にかけて門弟に向けた遺書「留魂録(りゅうこんろく)」の「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」が有名。
私の身が、たとえ武蔵国の野に朽ち果てても、私の大和魂だけはこの世で生き続ける。
松陰神社境内はかなり広い。松下村塾、吉田松陰幽囚ノ旧宅、花月楼、吉田松陰歴史館、宝物殿「至誠館」、松陰食堂などがある。
吉田松陰を祀る神社。
社殿左には松下村塾門下生を祭神とした松門神社がある。
松下村塾(世界遺産)
次第に松陰の講義に人々が集まるようになり、松下村塾の主宰となっていった。安政5年(1858)3月に増築して18畳の塾舎が完成。松下村塾の入学には身分の制限がなく、下級武士や一般庶民の子弟が多く集まり、後の明治維新の立役者となる高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文ら多くの人材が輩出された。
松下村塾を覘いてみると、松下村塾門下生の肖像画が展示されている。


松陰自身が「わたしは、落ち着いて、ゆっくりと話して聞かせ、自分で気づいたり、自分自身が反省したりすることができるように心掛けている」と語っているように門人に対して丁寧な言葉でやさしく語りかけました。
「学者になってはいけない。人は実行が第一だ」と松陰はよく語っています。-松下村塾講義室復元説明板より-
吉田松陰幽囚ノ旧宅
野山獄に投ぜられた松陰が安政2年(1855)に出獄して実家預けとなり、3畳半の一室に幽閉されることになった。読書と著述に専念した松陰は、幽囚室で孟子などを講じて、次第に講義に人々が集まるようになり、松下村塾の主宰となっていった。
花月楼
松陰神社に季節は関係ないんだけど、春はすぐその川沿いの桜並木がきれい。すぐ近くにある東光寺や松陰誕生地も桜がきれいなので、春に訪れるのも良い。


2017年は県内各地で一気に満開を迎えたけど、生憎の雨となった萩市の旅。だけど、松陰神社でお参りしたら止んでくれた♪
3年ぶりの萩市の桜巡り。
松陰神社の境内には見応えある藤棚もある。2018年は気温が高くて、藤の花の開花も早く、4月18日には満開を迎えていた。
藤棚横に花月楼があるので、一緒に撮ると絵になるよね


もしここで満開の藤を見ることができたら、指月公園の藤棚も見に行ってみるといいだろう。
松陰神社・松下村塾
旅をした日
2012年04月08日
2013年08月27日
2013年12月15日
2015年04月26日
2015年07月15日
2017年04月09日
2018年04月18日
………………………………………吉田松陰歴史館・入館料
大人:500円
中高生:250円
小学生:100円
………………………………………駐車場
無料
………………………………………世界遺産
松下村塾
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
松浦松洞誕生地
伊藤博文旧宅・伊藤博文別邸
吉田稔麿誕生地
玉木文之進旧宅
吉田松陰誕生地
東光寺の桜
東光寺の紅葉
道の駅萩しーまーとの河津桜
………………………………………参考文献
吉田松陰と松下村塾(別冊宝島)
………………………………………最終更新日
2024/11/27
周辺の立ち寄りスポットに
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