山口県の観光スポット、穴場スポット、グルメ&お土産情報を紹介しています。桜や紅葉、四季の花々等、目的別の旅もおすすめ。

本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪

山口県の風景(美祢市)

長者ヶ森

3億5千万年前は一帯が海だったと言われる日本最大のカルスト台地。その広大なカルスト台地で唯一の原生林なのが長者ヶ森です。

昔、この地に住んでいた長者がいつしか没落し、それから幾年月、かつての長者屋敷の跡が森になったと伝えられています。

長者ヶ森

長者ヶ峯展望台から見た長者ヶ森。

広大なカルスト台地唯一の原生林だけあって、まるで大きな森のよう。
駐車場から見る長者ヶ森

長者ヶ森駐車場から長者ヶ森経由で秋吉台を歩き回ってもいい。長者ヶ峯展望台へのアクセスもここから。

トイレもあるので、しっかりと準備していこう。長者ヶ森までだったら歩いて5~10分くらいだろうか。
長者ヶ森

平家の武将大田芳盛は壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、大山(秋吉台)に移り住み、次第に大山周辺を手中におさめ、広大な居館を構え名家として近郷を圧する。

しかし、三代目芳高のころ一族間に内紛が生じ一族は四散。後世(江戸時代)に、大田氏の子孫が祖先をしのんで、かつての居館跡と思われるあたりに木を植えたものが、長者ヶ森であると言い伝えられている。
山口の昔ばなし

秋芳洞周辺 山口の昔ばなし」には、山の福の神がついた金持ちの女性と、貧乏な男性が結婚をして、贅沢に慣れた主人の行いに立腹した福の神が、米を全部虫や蛾にして立ち去ってしまう話が記載されている。

福の神が立ち去った後は、主人は何をしても失敗ばかりで、長者屋敷も失い、一家は行方知れずに。それから幾年月、かつての長者屋敷の跡に森ができ、それが今の長者ヶ森なのだ。
長者ヶ森

秋芳洞周辺 山口の昔ばなし」は、秋吉台周辺のお土産屋で購入できる。長者ヶ森の昔ばなしは、長者ヶ森の前で読むと楽しいと思う。ベンチもあるし。

管理人は 秋吉台カルスト展望台そばにある台観望秋吉台店で購入した。
長者ヶ森

長者ヶ森の中には入ることもできる。外から見ても感じるように、トトロなんかが出てきそうだよね。鳥のさえずりりもよく聞こえるので、癒しの空間でもある。

季節によっては、虫よけスプレー必須だけどね。
長者ヶ森の祠長者ヶ森の中には祠もある。美東町大田鳶の巣地区の前野某を弔ったものらしい。
長者ヶ森から見た秋吉台 長者ヶ森の傍から見たカルスト台地。見上げれば青空で、とても気持ちのいい場所。風が吹けば、葉の揺れる音が心地いい。
長者ヶ森 さて、長者ヶ森から南に100m歩いた場所にストロマトライト化石がある。写真で言えば右の場所辺り。長者ヶ森から長者ヶ峯展望台へと向かう途中でカルストロードの下を抜けるトンネルの約20m手前。
ストロマトライト化石

長者ヶ森から南へ100m歩き、写真の岩が右手に見えたら、それがストロマトライト化石の石灰岩の露頭だ。

ここで秋吉台の地層が堆積後に逆転している証拠、上下が逆さまになったストロマトライト化石を見ることができるのだ。
ストロマトライト化石

ストロマトライトとは、ラン藻(シアノバクテリア)がつくる縞状の構造を持つ炭酸塩岩。その縞構造は通常、上に凸となるのだけれどここでは下に凸になっており、ストロマトライトを含む石灰岩が、その形成後に上下に逆転したことがわかる。

ちなみに、ストロマトライトをつくるシアノバクテリアは、地球上で最初に酸素発生型の光合成を行った生物として知られる。
ストロマトライト化石

露頭している石灰岩の一番上を見てみると、本当に縞模様だ。長者ヶ森の近くにこのような化石があったとは。ここでじっくり観察して先に進もう。

いざ、長者ヶ峯展望台へ
長者ヶ峯展望台へ

長者ヶ森から長者ヶ峯展望台は、ストロマトライト観察を入れても徒歩で30分くらい。このコースだけでも十分に秋吉台を満喫できる♪

おすすめ季節は石灰岩がよく観察できる5月だ。
INDEX

長者ヶ森

旅をした日
2005年07月23日
2006年09月01日
2010年07月18日
2010年08月04日
2012年05月26日
2013年06月16日
………………………………………駐車場
有り
………………………………………日本百選(秋吉台)
日本百景(1927)
新日本観光地百選(1950)
新日本旅行地100選(1966)
………………………………………秋吉台の見どころ
秋吉台カルスト展望台
秋吉台自然観察路
秋吉台山焼き・野火の祭典
長者ヶ峯展望台
秋吉台カルストロード
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
秋芳洞
大正洞
景清洞
秋吉台サファリランド
(ふれあい広場)

………………………………………最終更新日
2025/05/03
内容追記


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